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社内勉強会

先日,某メーカーさんの社内勉強会で,血管内エコー(IVUS)を中心とした血管内イメージングのお話しをさせて頂きました.今やカテーテル治療において,血管内イメージングが果たす役割は非常に大きく,効果的かつ安全で質の高いPCIを行うためのツールとして活用されています.バルーンやステントを売る側の会社にとっても,「イメージングの知識」を知っておくことは大事だと思います.

国内の様々なエリアから営業の方が集まっており,また開発部門の方も参加して下さいました.また,何と社内でWeb中継もされるとのこと!18:30~20時という時間帯だったのですが,皆さん居眠りする方もおられず,本当に熱心にレクチャーを聴いて下さいました.

レクチャー後の質疑応答の中で,「先生が先日の豊橋ライブで,『IVUSを使いこなせていない人程IVUSに頼りたがる…』みたいなコメントをされていたのですが,その真意はどういうことでしょうか?」という質問がありました.「その様なコメントしたっけ?」と思いましたが,確かに似たような事は言ったかも知れません.その真意は…

最近ちょっと気になっていること.ライブデモなどで,「どの様なストラテジーで行きますか?」という問いかけに対し,比較的若手術者の先生達が「IVUSを見てから決めます」と言うことが多いのです.冠動脈造影(CAG)は勿論ロードマップとしても大事ですが,「どうせIVUSを見るからいいや」と考えているのなら,それは大きな間違いです.

CAGを何度も見直し,分岐部であればプラークがどのように分布しているだろうかを考えます.ちょっとした血管壁の毛羽立ったような所見があればプラーク破綻の様な何らかなイベントが起こった可能性もあり,病変部はpositive remodelingを伴っているのであればslow flowも懸念されるのではないか…などなど,CAGを見ただけで様々な可能性を予想します.当然,IVUS所見はどうだろうかと考え,基本的な治療のストラテジーはCAGをベースに立ててからPCIに入ります.

IVUSを見たことによって,CAGを基に立てた治療方針が変わった場合,治療終了後に「何故そこまでCAGを読み切れなかったのか」を検証するために再度術前のCAGを見直します.こうしたフィードバックを一例一例繰り返していくことで,CAGとIVUSを見る「目」が養われていき,術者としてのスキルアップが出来るのだと思います.ですから,IVUSを読み切っている術者ほど,仮にIVUSが使えない状況であっても,(100%ではないにしても)IVUSガイドPCIに近いクオリティのPCIができる訳で,それが発言の真意だと理解して貰えればと思います.

「私はIVUSの伝道師~(^^♪」として各地でIVUSの話をさせて貰っていますが,それは「ベストなPCIを行うためのIVUSの使い方」であり,決してCAGを軽んじるべきではありません.IVUSはCAGを補完する血管内情報であり,CAGあってこそのIVUSなのです.
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プロフィール

Junko先生

Author:Junko先生
「I ❤ IVUS」へようこそ!
横浜市の病院に勤務している循環器内科医で,専門は「血管内イメージングとカテーテル治療」です.
Twitter: @JunItabashi

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