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個人情報について,もう一度考えてみる

個人情報保護法が成立したのは2003年5月,その後2005年4月より全面施行されました.この法律は「個人情報の有用性に配慮しつつ、個人の権利利益を保護することを目的」として、民間事業者が個人情報を取り扱う上でのルールを定めたものです.
個人情報保護トップページ
当初は過大解釈などもあり,現場では少々混乱したことが思い出されます.医療現場では厚生省のガイドラインに基づいて,各病院での方針が示されています.Googleで「個人情報 医療」で検索すると,もの凄い数がヒットします.

自分たち医療従事者にとって,当初は病院サイドでの対応が取り敢えずの問題でした.その次は,学会や研究会での症例報告や論文投稿で,報告した症例の個人情報には気を遣わねばなりません.各学会でも個人情報の取り扱い指針が決めてられていますが,論文投稿についても一定の方針が示されています.
症例報告を含む医学論文および学会・研究会発表における患者のプライバシー保護に関する指針

時々論文を査読しますが,症例報告の論文では「個人情報が同定できない書き方」が求められます.例えば「○歳の男性,○年○月○日にPCIを施行した」という書き方だと,「その病院でその日に施行されたPCI症例のうち○歳の男性」という事で,個人情報が特定される恐れがあります.入院日はあいまいにしつつ「○歳台の男性」という書き方にする必要があるのです.
技術の向上を目的として各地で行われているライブデモンストレーションでも,症例集を作成する時には相当気を遣います.それでも,カテーテル治療という専門的な技術が必要な領域では,お互いの情報を共有することは凄く貴重な事です!

最近はFacebookやTwitter等で,日常に起こった事を気軽に投稿できるようになりました.でも,こんな時代だからこそ,もう一度個人情報について考えてみる必要があるのではないかと思っています.
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テーマ : 独り言
ジャンル : ブログ

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大きな問題

本当に大切な事は、社会として情報を共有してデータが出せるシステムが形成されていない状況で法律ができ一人歩きしている問題が有ります。J~PCIで同意書が必要などと話す事自体が、成熟していない社会システムが日本にはあると再認識させていただきました。

Re: 大きな問題

コメント,有難うございました.
おっしゃる通りだと思います.でも成熟した社会というのは,日本ではなかなか難しいのかも知れません.現実的には今の環境の中でバランスを取りながら,何とかしていかなければならないのがもどかしいです.
プロフィール

Junko先生

Author:Junko先生
「I ❤ IVUS」へようこそ!
横浜市の病院に勤務している循環器内科医で,専門は「血管内イメージングとカテーテル治療」です.
Twitter: @JunItabashi

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