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モチベーション3.0


モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すかモチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか
(2010/07/07)
ダニエル・ピンク

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ゴア元副大統領のスピーチライターも務めていたダニエル・ピンクという学者が書き,大前研一さんが訳された本で,原題は「Drive」です.

コンピュータ同様,社会にも人を動かすための基本ソフト(OS)があり,原始的な時代に生き延びる事自体を目的とする最初のOSが「モチベーション1.0」である書かれています.

「モチベーション2.0」は,報酬を求めて罰を避けたいという動機づけで,これが長い間世界を支配してきたと.特に過去200年の間には,「モチベーション2.0」が世界経済の発展に寄与してきたことは疑う余地がありません.優秀なものに見返りを与え,成績の悪い人には罰を与えるという動機づけ.このOSはルーチンワークの時代には有効だったが,もはや21世紀を迎えて機能不全に陥っていると書かれています.

興味深かったのは,幾つかの実験結果が示されていることです.モチベーションに関する初期の研究で,自由時間に絵を描いて遊ぶ幼稚園児たちを,3つのグループに分けました.
グループ1:「絵を描いたら賞をあげる」と予めご褒美を提示,園児たちは賞を貰えることがわかっています.
グループ2:「賞を貰えることを知らせない」で絵を描かせ,絵を描き終えたら賞状を渡す.
グループ3:「何も貰えないグループ」,「絵を描きたい」という子供たちには何のご褒美も与えられないグループ.
2週間後に絵を描かせたところ,グループ2とグループ3の子供たちは同じように熱心に沢山の絵を描いていたのに,賞を貰えるとわかっていたグループ1の子供たちは,絵に対する興味を大幅に失い,絵を描く時間も格段に少なかったというのです.
「交換条件付き」の報酬は自律性を失わせ,内なるモチベーションを失わせてしまうのです.

「モチベーション3.0」は,自分の内面から湧き出る「やる気」に基づくOSで,この代表例としてWikipediaが引き合いに出されています.報酬とか見返りを求めるのではなく,自発的に「より良いものを創ろう」とか「もっといいものが出来る筈だ」と考えて努力を続ける事.この考え方を浸透させることで,より良い人生・より良い世界を創れるのではないかという提言.

それにしても,モチベーション自体が学問として研究されている事を知ることができたのは面白い発見でした.今後も自分とは異なる分野の本を,もっと読んで聞きたいと再認識しました.
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テーマ : オススメの本
ジャンル : 本・雑誌

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Author:Junko先生
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横浜市の病院に勤務している循環器内科医で,専門は「血管内イメージングとカテーテル治療」です.
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