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日本人の誇り

京都大学の山中伸弥教授が,2012年のノーベル生理学・医学賞を受賞なさいました.数年前から「ノーベル賞に一番近い」と言われていましたから,まさに前評判通りの受賞です.とはいえ,評判通りに受賞することが如何に大変であるかを考えると,本当に素晴らしいことだと,改めて感動します.将来の医療を変える可能性のあるiPS細胞を作成されたことは,まさにエポックメイキングな事で,本当に日本の誇りです.

そんな山中先生は,中学から大学時代には柔道やラグビーに打ち込み,何と10回以上も骨折をしたとか.スポーツ外傷の専門医を志して整形外科の研修医からスタートしましたが,不器用で手術も下手で良く怒鳴られたりして「研修も修行という感じで地獄だった」と話されたこともあります.ただ,最初から基礎系の医師としてスタートするのではなく,その時に臨床を経験なさったことが今の業績に繋がったのではないかと思うのです.

山中先生は会見の中で,「私が受賞できたのは、国の支援のお陰だ.これは日本という国が受賞した賞と思う.」と述べられました.日本という国は,科学者達が国内で研究を推進していくための環境が整っているとは言い難く,過去のノーベル賞受賞者もアメリカなどで研究を続けられた方が多いのが実情です.それに追い打ちをかけるように,「世界一になる理由は何かあるのですか?2位じゃダメなんでしょうか.」と言った人も…(T_T)

医学をはじめとする科学の領域では,地道な研究を続ける必要がある上に,常に上手く行くとは限りません.ただ,そうした失敗から逆にヒントを得て,最終的に花開いた研究も数多くあります.山中先生も,「10回のうち9回は失敗だが,その9回があったから1回の成功に結び付いた」と,会見で仰ってました.

かつて日本が安穏と「ゆとり教育」を始めた頃,中国では多くの小学生達が「将来,自国の役に立てるよう勉強したい」と,目を輝かせながら話していたのをTVで観て,大変な危機感を感じたことを思い出しました.国力を上げるために何と言っても人材の育成が不可欠であり,そのためには教育をより充実させる必要があります.また,研究者が余計な心配をすることなく研究に没頭できるような環境を整えるのを,国策として検討するべきではないでしょうか.一人一人が「日本人としての誇り」を持ち続け,今後も第二第三の山中先生が現れることを願うばかりです.
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Junko先生

Author:Junko先生
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横浜市の病院に勤務している循環器内科医で,専門は「血管内イメージングとカテーテル治療」です.
Twitter: @JunItabashi

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